メルマガに何度か登場していますが、
うちの妻は生まれてこのかた、
一度も怒ったことがない
という菩薩さまか観音さまか?
という人なのです…(◎_◎;)
三人のやんちゃ息子がいますが、
注意することはあっても
感情的に怒ることは無い。
自分から
たくさんしゃべることはあまりなく、
いつもニコニコしながら
人の話を聞いています。
先日も彼女の実家である
伊勢に帰省していた時、
久しぶりに幼馴染の子たち
6人で食事をして
楽しそうに帰ってきました。
「今日楽しかった?」
「うん、すごい楽しかった(^^♪
あのね、○○ちゃんは
今こんなことを頑張ってて、
□□ちゃんは今、
だんなさんとこんな感じで…」
彼女が一通り友だちのことを
話し終えたところで、
ふと疑問に思い聞いてみました。
「ちょっと待った!
お前さ、今日何かしゃべったの?」
「ほ????・・・
あ、そういえば今日私、
ずっと聞いてばっかりで
全くしゃべってないわ!
あはは(^○^)」
「あ、そう…(◎_◎;)
それで、お前は楽しかったの?」
「うん、すっごい楽しかった♪」
そんな人です(笑)
とにかく聴き上手。
人からも色んな相談を受けます。
妻は絵を描くのが大好きで、
高校の時は
美大を目指していたのですが
その一方で
友だちの相談にばかり乗っていて、
ある時
「よし、とにかく今は
友だちの問題解決が先だ。
みんな大変だし、
がんばってるし…。
美大も行きたいけど
友だちの相談を優先しよう」
と、進学をあきらめたという…(◎_◎;)
友だちを蹴落としてでも
受験戦争に勝ち抜きたい、
と思っていた私と
何という人格の違いなのでしょう…
当時、どんなことに気をつけながら
友だちの話を聞いていたのだろう?
と興味が湧いたので
妻に聞いてみたんです。
『高校の時、
たくさん友だちの相談に乗ってた、
って言ってたけど、
何か心がけてたこととか、
気を付けていたことってあるの?』
私はてっきり、
相手の話をさえぎらずに聞くとか、
相手の話すテンポに合わせて
話を聞くとか、
技術的な答えが
返ってくると思っていたんです。
ところが妻から出てきたのは、
思わぬ言葉でした。
『んー…。
どうやったら、
私のおかげでこの問題を
乗り越えられた、とか、
いかに相手が
思わないようにするか、
いかに私は気配を消すか、
に細心の注意を
払ってたかなあ』
『え?どういうこと?』
『せっかくその子が
問題を乗り越えられたのに、
私のおかげで、とか
その子が少しでも
思っちゃったら
自信もつかないだろうし、
セルフイメージも
上がらないだろうし…。
もし、
【ありがとう、
おかげで乗り越えられた…】
とか相手に
言われちゃった時は、
【いやいやいや!
あなたが乗り越えたんだよ】
と伝えてたし、
それすらも
言われないようにするために、
いかにその子自身が
乗り越えたことにするか、
すごく考えてたなあ(^^♪』
(◎_◎;)!
(◎_◎;)!!
(◎_◎;)!!!
もう、妻が答え終わる頃には
私、正座しておりました…(笑)
なんということでしょう。
私は、
『ヒロさんのおかげで…』とか
クライアントさんに
言われた時、
『いえいえ…』
と言いながら
内心ほくほく喜んでいる
自分はいなかったか?
いえ!
いました!!!(爆)
もちろん、
お礼を言われるために
やっているわけでは
ないのですが、
お礼を言われた時、
喜んじゃってました…
『良かったなあ…』って…
しかし妻は高校の時から
『いかに相手自身が、
【自分で乗り越えた】
という達成感や
自信を持てるようにするか』
ということに気を配り、
できるだけ自分を消して、
お礼など
言われないようにしていた…
何という違いなのでしょう。
一体どっちが
真のリーダーでしょうか。
完全に、
参りました…(´;ω;`)(笑)
妻から、
本当のリーダーシップを
教えられた気がします。
いかに部下や後輩に
『自分で出来た!』
という自信を持ってもらうか。
自ら一歩踏み出せる
勇気を得てもらうために、
必要に応じて
自分を消すことが
できるかどうか。
誰かを応援するって、
どういうことなのか。
今日も、たくさんの
ご相談を頂いています。
講演のご依頼も、
ますます増えてきました。
頑張ってない人など
誰もいない、
目の前の人の心に
そっと小さな火を
灯せるように
今日も全力で駆け抜けます(*^▽^*)
どうか今日も、
かけがえのない一日と
なられますように。
いつもありがとうございます。