OECD(経済協力開発機構)が
世界186か国の
中学生2万人に取った、
こんなアンケートがあります。
『親や、先生を
尊敬していますか?』
世界1位を取ったのは、
韓国。
実に89.5%の子どもが
YESと答えました。
2位は…中国。
86.9%の子がYES、と。
では一体、日本は
何位だったのでしょうか?
ベスト10以内?
いや、低いような気がする…
50位くらい?
まさかもっと低くて
100位以下なのでは?
正解は…
なんと…
186位です。
世界ダントツ最下位。
世界平均は70.7%、
この数字は
『50%を切ると
その国は滅ぶ』
と言われている
そうですが…
日本は
20.2%。
二回滅びても
まだ足りません(苦笑)
ある雑誌で、
『どうした日本!』
というタイトルで
特集まで組まれていた
衝撃的な記事でした。
このアンケートはまさに、
『親や先生のように
なりたいですか?』
『親や先生のような人生を
歩みたいですか?』
という数字でもあり、
日本の子どもたちは
大人たちに対して
見事にNOを突き付けた、
ということです。
私も学校に講演で
お邪魔すると、
子どもたちは
口を揃えて言います。
『大人は大変そう』
『つまらなそう』
『うちの父ちゃん、
いつも疲れてる』
『お母さんは
いつも怒ってる』
『あんな風には
なりたくない』と…
親も先生も、
みんな子どもたちに
幸せになってほしいと願い、
そのために
頑張っているのに、
大切な何かが
伝わっていない…
と肌で感じます。
ある学校で、
一人の少年が
いじめを原因に
自殺しました。
その時残した遺書には、
こんなことが
書かれていたそうです。
『僕はつらい。
でも、周りの大人も
みんなつまらなそうだ。
今こんなにつらくて、
大人になっても
つらいんだったら、
僕は
何のために
生きなければならないんだ』と。
一人の大人として、
胸を締め付けられるような
思いでした。
私の親友のSくんは、
小学校で教師を務めています。
先日も再会した際、
仕事楽しい?と尋ねると、
即答でニコッと
笑いながら
『はい!』と。
もう教師になって20年、
ベテランになってきて
大変なことも
たくさんあるだろうに、
なんでそんなに
楽しそうなんだろう?
と疑問に思い、
『そもそもSくんは
どうして教師になろうと
思ったの?』
と聞くと、
『父が高校教師だったんですが、
僕が子どもの頃、
いつもいつも
本当に楽しそうに
帰ってくるんです。
夜、旨そうに
ビールを飲みながら、
あいつは今
こんなことをがんばってる、
こいつは成績は
イマイチだが
将来絶対大物になるな!
とかいつも生徒さんの
話をして。
ずっとその姿を
見ていたので、
教師ってそんなに
いいものなのかなと思って』
更にSくんは続けます。
『はっきり言って
教育方針は校長と
全く合わないですし(笑)
同僚も先輩教師も、
人として
しょうもないやつも多いし…(笑)
大変なことのほうが
多いですが、
でも毎日、
本当に幸せですよ』
すごい本音もまき散らしながら(笑)
でも仕事の中にも
一筋の喜びを見出し、
誰かの幸せのために
全力で尽くして生きる姿。
それをやはりお子さんが
見ているようで、
Sくんの中学生になる長男さんは、
『じいちゃんやお父さんのように、
僕も学校の先生になりたい』
と目をキラキラさせて答えます。
子どもに夢を託す、
という言葉があります。
子どもに夢を託して、
自らは人生の苦難に耐える。
そんな生き方も
もちろん素晴らしいです。
でも今の時代に必要なのは、
大人が仕事に喜びを見出して
輝きながら、
自ら夢を叶え、
志に生きる背中を
子どもたちに
見せることなのかもしれません。
どうか今日も素晴らしい
一日となられますように(^^♪
いつもありがとうございます。